進化し続ける 『鍵』のあれこれー

家の戸締りや個人情報など、様々なものを守るために技術が進化している『鍵』。

人間は紀元前の時代から、大切なものを守るために『鍵』について試行錯誤を繰り返してきました。

そこで今回は、『鍵』の歴史や最新の『鍵』事情について紹介ー。

初めての鍵

歴史上、一番古いとされている鍵は「エジプト錠」というもので紀元前2,000年頃に誕生したと

言われています。その頃は、食べ物を貯蔵することで食べ物を通して富が生まれ

それを守ろうという考えから『鍵』が発明されました。ただ、いかんせん仕組みが簡単で

すぐに破られてしまうため改良を繰り返し、紀元前500~300年頃のローマで現代でもよく目にする

「南京錠」が誕生したとされます。

■「南京錠」の名前の由来 ■


南京錠は、江戸時代の初期頃に日本に伝わってきたとされます。当時の日本では

「外国から渡来してきた」、「珍しい」、「可愛い」な物の名前の頭に「南京」という

言葉を付ける習慣があったので、「南京錠」という名前になったのだそうです。

最新の『鍵』事情

■ 暗証番号 ■


                         

自転車などのダイヤル式番号合わせ錠と同じ仕組みで、正しい暗証番号をテンキーやボタンで解錠します。

鍵を持ち歩かなくても施錠・解錠ができるので、鍵紛失の心配もありません。ルームシェアなど

大人数で同居する場合に便利とされています。

■指紋や紅彩により生態認証(バイオメトリクス)■


バイオベトリクス認証と呼ばれる「身体的特徴」によって本人確認を行うことが可能な技術。

静脈や声紋、血管などでも認証することが可能。こちらも鍵やカードを持ち歩く必要がないことに加え、

成りすましができないといった高いセキュリティ性を確保できます。

■ カード錠 ■


ホテルの客室などで主流になっている鍵がカード状になっている錠前。カード錠と一口にいっても

種類や仕組みが様々で、カードに穴が開いておりその配列で解錠するものや、カードに内蔵された

マグネットテープやICチップでその情報を読み取り、解錠する方法などが代表的なものとしてあります。

■ スマートロック ■


スマートフォンを用いて鍵の施錠・解錠ができるシステム。ドアの内鍵付近に専用の装置を取付けることで、

Bluetooth や Wi-Fi でスマートフォンを認証し、装置にスマートフォンが近づくだけで鍵を開けたり、

閉めたりすることが可能。アプリ上で鍵を共有したい人の情報を設することで、安全かつ簡単に合鍵を

取得できることも魅力の一つです。

 

クルマも今や ”キーレス” が主流ですもの、玄関の『鍵』もそうなるのは当然といえば当然。

こりゃまいったな・・・。

ちなみに、鍵は鍵でも「愛♥の南京錠」って知ってますか?

何でもパリでは、恋人同士の名前をイニシャルで刻んだ「南京錠」をセーヌ川の橋の欄干にかけて

鍵を川に投げ捨て、「永遠の愛」を誓うというロマンチックな恋のおまじないがあるんですって。

やはりパリっ子、「おしゃれ」ですな。

 

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