『屋根』にもいろいろあるもので
本来『屋根』のデザインは、その土地の気候風土によって様々な形で造られ
使用される素材はその土地の時代、文化圏で利用しやすいものが使われてきたとされます。
そんな昨今問わず、ちょっと変わってるね?? や カワイイね♡♡ や おースゴイ!!
『屋根』をじむ子チョイスで今回ご紹介!
まずは、冒頭(↑↑↑)の画像にもありますが
★石川県金沢市 もてなしドーム&鼓門 (設計:白江建築研究所)
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今や地元金沢のシンボルでもある 金沢の玄関口 金沢駅東口に建設された、「もてなしドーム&鼓門」
近代的なデザインの「もてなしドーム」は、ガラスを張り巡らせ昼に降り注ぐ日の光をふんだんに取り込み
雨に濡れないようにと工夫されており、さらに夜もライトアップされるなど人々を魅了します。
また「鼓門」のモチーフとなったのが金沢で昔から盛んだった能楽の「鼓」です。
地元の諺「弁当忘れても傘忘れるな」を最大限、表現したのでしょうか。
★大分県 湯布院フローラルビレッジ(雑貨屋さんの屋根と町並み)
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日本有数の温泉地「湯布院」にあり、「ピーターラビット」の絵本の世界が飛び出てきたような
メルヘンチックな英国風テーマパークです。可愛いカフェや雑貨屋さんが軒を連ねており
世界で一番美しい村と称され、「ハリー・ポッター」の撮影の舞台にもなった
イギリスのコッツウォルズ地方の町並みをそのまま再現しているそうです。
リアル ”おとぎの国” で、ワクワクしちゃいますね。
★鳥取県 米子市 とある一戸建て住宅
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”大屋根” がドーンと被さり、圧倒的な存在感!!
★神奈川県 藤沢市秋葉台文化体育館 (設計:槇 文彦氏)
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UFOやかぶと虫のようだと言われる屋根を持つ、「藤沢市秋葉台文化体育館」。
秋葉台運動公園内に巨大な金属板の屋根を載せて建っていて、それぞれ形態の異なる屋根が0.4mm/厚の
ステンレスを共通に使用されているそうです。
★広島県 竹原地区 国重要伝統的建造物群保存地区
平安時代に京都の下鴨神社の荘園として栄え、”安芸の小京都”とも呼ばれた街です。
瀬戸内に面したこの町は、慶安3(1650)年から300年あまり製塩業が行われ
塩の一大生産地として名を馳せました。
「てり・むくり」といった波をうつような独持の入母屋造りの大屋根に、ゆるやかにカーブした
本瓦葺の下屋(げや)。保存地区の中にある代表的な建物で、この「松阪家」は製塩業や醸造業など
手広く商いをおこない成功を収めたそうです。
”威風堂々” とした建物ですね。
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NHK朝の連続テレビ小説「マッサン」のモデルになった、ニッカウヰスキーの創業者でもある
竹鶴政孝氏の生家です。竹鶴酒造はもともと「小笹屋」の屋号で製塩業を営んでいましたが
1733年からは酒造業も手がけるようになりました。趣きのある入母屋妻入の屋根と外観が
何ともノスタルジックです。
★イタリア アルベロベッロのトゥルッリ
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「アルベロベッロ」は南イタリアの街の名前、「トゥリッリ」はとんがり帽子のような屋根の住居の
ことを言い、「アルベロベッロ」はイタリア語で ”美しい木” という意味を持ち、その美しい景観から
1996年に世界遺産に登録されました。トゥリッリが最初に建てられたのは15世紀末のことで、
当時のナポリの王様が屋根の数に応じて税金を徴収するよう伯爵に命じました。それを聞いた伯爵は
家の数をごまかすために、すぐに壊すことのできる屋根を造らせたと言います。
そのためトゥリッリの屋根は平らな灰色の石を円錐形に積み上げるだけという造りで、接着剤などは
使われていないそうです。
「オー・ソレ・ミオ」が聞こえてきそうですね ♪♪♪
★滋賀県 近江八幡 ラ コリーナ(クラブハリエ)(設計:藤森 照信氏)
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バームクーヘンで有名なクラブハリエ(たねや)。
たねやグループのフラッグシップ店、「ラ コリーナ」はイタリア語で ” 丘 ” という意味で
建築家の藤森 照信氏はそのコンセプトで造りあげたそうです。またこのクラブハリエを経営している
「たねや」さんは、元々明治5年今の近江八幡池田町で創業した和菓子屋さんで、昭和26年その当時
創業店舗前に近江八幡を拠点に各地に西洋建築を残した建築家のW・M・ヴォーリズが住まいしており、
そのヴォーリズ氏に勧められて洋菓子り始めたと言われています。
屋根を芝生で覆い、辺り一面緑で埋め尽くされている建物・敷地はまるで”ジブリ”映画の
ワンシーンに出てきそうですよね。緑が青々とした季節に芝生の屋根でお昼寝できたら
きっと”トトロ” の夢を見そう!!
この「ラ コリーナ」、シンボルは ”アリ” だそうで、いつも人々が集いにぎわう場でありたいーと
自然の中で一億年の歴史を生き、すぐれた社会性を持つ ”アリ” のすがたに学び、シンボルとしたそうです。
『屋根』をいろいろ巡る旅に出かけたくなっちゃう!!
と、この記事を書いていてモーレツに思いました。